世界の人魚をモチーフにした紋章



紋章とは、家系、公的機関、組合、軍隊の部隊などの組織および団体などを識別し、特定する意匠又は図案のことです。

さて、世界の紋章には、マーメイドをあしらったものがあります。(※以下の紋章の画像は、Wikipediaからのものです)

イギリスのプール自治区の紋章

中央上に、いかりと大砲の玉を手に持つマーメイドが描かれています。他に、イルカや貝も描かれてあります。全体的に海の王、つまり海の権力と、海事への関心のあらわれを示しているそうです。


ポーランドのウストカの紋章

収入源である港、漁、観光を表す紋章です。2006年に現代風に変更され(右側)、マーメイドの胸が時代に合わせて大きくなったそうです。いまだ、へそがないという議論が続いているそうですよ。実際のマーメイドには、おへそはあるのでしょうか、どうなんでしょうね。


ロシアのワルシャワの紋章

14世紀にはすでに使われていたマーメイドの紋章です。(アンデルセンの人魚姫の話は19世紀にできたので、そのずいぶん前から人魚は認識されていたことがわかります。)
この紋章には、「嵐に逆らう」「常に無敵」といった意味がこめられているそうです。

ところで、紋章にも逆位置があるのでしょうか?


その紋章が象徴する国や組織を認めたくない場合に、わざと逆にしたり、反逆者に逆の紋章をつけた、ということがあるそうです。

紋章も、タロットカードと同じ、逆の意味になるようですね。