全、ハワイのパワースポットも数々紹介させていただいていました。
そこで、「なぜ(ハワイ、オアフ島の)ウルポ・ヘイアウが載ってないんですか?」とお問い合わせをいただきました。
そこは、人によって、あう合わないがあるのでサイトに載せないことにしました。
ヘイアウというのは、古代ハワイアンが宗教的儀式を行った、寺院であり、神殿です。
1000年以上前に作られた古いものは、メネフネ(ハワイの小さなおじさんの妖精で、非常に力持ち。夜中に働いて、朝にはヘイアウを作り上げている、川を作りあげている、という伝説があります)により作られたものと言われています。
そのヘイアウの跡地は、スピリチュアルパワーがあり、パワースポットと呼ばれる場所であったりします。
【ウルポ・ヘイアウ】
最初、スピリチュアルなことが大好きな友人から、「あまり知られていないヘイアウがあるんだけれど、すごく大きくて立派でね、ものすごくパワーを感じるんだよ。
日本から来た人に教えてあげたら、行ったんだって。ほんとうにすごいパワーだったって、とても喜んでくれたよ」と、そのウルポ・ヘイアウのことを教えてもらい、
友人と2人でさっそく行くことにしました。
すると、そのことを知った別の、ハワイが大好きであちこちを制覇している日本の知人が、言うのです。
「ナビも使っていったのに、迷いに迷って、とうとうたどり着けなかった。とても複雑なところにありますよ」と。
ところが、私と友人は、何かに導かれたかのように、すんなりと、気づけば入り口まで車でたどりついていました。
こんなに簡単に到着できたのに、ハワイの道になれた知人がたどり着けなかったのが、不思議だなと思いました。
はたして、そのウルポ・ヘイアウは、本当に立派で巨大でした。まるで数年前に出来上がったかのような、石がきれいで新鮮な感じで、少しも岩場が乱れていませんでした。
そこで、友人は「すごく気持ちのいいところだねー!」と気分が良くなり、
「奥まで行ってみようか。池があるみたいだね。バナナもなってるし、きれいなところだね」とうきうきです。ポジティブなパワーを受け取っているようでした。
反して私は、胸が苦しくなり、息ができなくなるようでした。石のベンチに腰掛け、半時間ほど休みました。苦しくて動けなかったので、奥へはいけませんでした。
「今日は体調悪そうだね、しかたないからさ、また次に来ようね!」と言う友人に
「なんかあんまりもう、来たくない」と言ってしまったほど、息が苦しかったです。
後で、看板を読んでわかったのですが、このヘイアウは、もともとは、農作物の豊作を願うヘイアウだったけれども、カメハメハの勢力争いの時代の流れで、その後、勝利を願うためのヘイアウとして使われるようになり、生贄(人身御供)が行われた場所(ルアキニ)だったのでした。
私が息苦しかったのは、そのせいだと思います。
友人がいい気をもらっていたのは、勝利した人の霊なのか、はたまた農作物の神様がいたのか、わかりませんが、私と友人は同じ場所で違うパワーを感じ取っていたのでした。
また、知人がとうとうたどり着けず、私たちが気づけば前までいっていた、というこの違いも、何かに避けられたか、避けるようにうながしてもらえたか、あるいは呼ばれたか、などなど、いろいろな考え方ができそうです。
私もいい気のほうを感じたかったー!!
そういうわけで、ウルポ・ヘイアウのことは、以前、自分のサイトへ記載しませんでした。
※オアフ島にあるヘイアウのうち、生贄がささげらえていた、ルアキニと呼ばれる種類のヘイアウは、ここ、ウルポともうひとつ、プウオマフカだけです。
しかし、非常に立派なヘイアウの跡地なので、興味のある方はご訪問ください。現在、アメリカの国家歴史登録財に指定されています。
その際、神聖な気持ちで、お邪魔させていただくという気持ちでご訪問なさってください。
さて、ウルポ・ヘイアウへの地図はこちらです。
【ウルポ・ヘイアウ近くの人魚】
さてさて、このウルポ・ヘイアウあたりのマーメイドについて書かせていただこうと思います。
このヘイアウのある敷地はとても広く、奥にはカワイヌイという池があります。
そこは以前はフィッシュパンド(養魚地)で、モオと呼ばれる、トカゲに姿を変える美しい女性の神様がいました。この女神は、池に豊漁をもたらしてくれ、このあたりを守ってくれていました。
時には近くの池のお友達のモオとも一緒だったところを目撃されています。
草木の茂るころには、カワイヌイの池に姿をあらわし、身を隠す草木が十分でないころは、カイルアの海のどこかへ行ってしまっていたといいます。
また、人の気配を感じると、一緒にいる鳥が太陽を隠して日食のようにしたといわれています。
カイルアの海へ行く、人の姿からトカゲにかわるモオは、人魚ではなかったのでしょうか。
また、この付近の池の一部は、アンキアラインです。
アンキアラインは、淡水が流れ込む池でありながら、地下は海につながっており、海水になっています。
ハワイは滑らかな溶岩でできた島々なので、この溶岩が流れていたトンネルが空洞になって残り、溶岩洞がたくさんあることで知られています。
ハワイ諸島には、世界のアンキアラインの半数があり、その数約600。
オアフ島にあるマーメイドの洞窟と呼ばれるところも、溶岩洞の一部です。
マーメイドはこの溶岩洞を通って、陸地にある池、アンキアラインに出入りしていると考えられています。
このところ、このウルポヘイアウの近くの湿地帯は、ハワイ政府がハワイの絶滅危惧種の鳥や魚を保護する場所として、用水路を引き、整えているため、モオは姿を消しているようです。
ビショップミュージアムに保存されている書に記載されてあったように、カイルアの海のどこかへ行ってしまったのかもしれませんね。